「絶対に勝ち残るぞ。じゃあまた落ち合おう」
「はいっ、お気をつけて…!」
日下部の言葉を背に廊下へ飛び出す。
俺は渡り廊下を進んで体育館倉庫へ向かった。
武器を確保する。
体育の授業で使用されているバッドを拝借し、埃っぽい室内に身を隠した。
ピエロ共はきっとただ鬼の役割をこなすだけではないと踏んでいる。
どいつもこいつも狡猾で残忍だ。
鬼に捕まって無事でいられるとは考えないようにする。
拷問されるか?痛めつけられるか?
いや、殺されるだろう。
命のやり取りがデフォだと思って動かねば、確実に死ぬ。
あっちがそうくるなら、俺だって手は抜かない。
なんとしてでも勝つ。
掴まれた手を千切ってでも、ピエロをぶっ殺してでも、俺は生き残る。
それが、祥の命を守るいちばんの方法だからだ。
さて…鬼が放出されてからしばらく動向を見て、それから動き出そう。
この広い敷地内だ。
2時間のうちにどれだけまわれるか。
あるていどの目星をつけて捜索をしなければならない。
ピエロたちは意味の無いことはしない。
つまり失せモノとやらは、俺に無関係な場所には隠されていないと推測する。
どこだ…?俺といったら…



