◇Crown Act◇⇩




「誰の助けも要らないくらい、私は大丈夫なんだって証明したい。そうすればもうみんな私のことでぶつかったりしないでしょ?」


「祥、ちがう。お兄ちゃんの話を聞いて?いいこだから…」


「私が絆されやすいこと知ってるくせに。その手には乗らないよ」


「祥待って、いかないで」


「ごめんねお兄ちゃん。私は」


「祥!!!!」



力のまま壁に背を押し付けられた。


直後やってきたのは首の圧迫感で、一瞬にして酸素を塞がれる。


なにが起きたのか分からなかった。


ただ眼前に迫るお兄ちゃんの端正な顔が歪んでいて、泣きそうに目を細めている。


普段頭を優しく撫でてくれていたその手は、私の首に当てがわれていた。


お兄ちゃんに首を絞められている。


認識した途端、とてつもない苦しさに襲われる。