「うん。愛奈も来る予定だったのなら、教えてくれたらよかったのに」
「友達が偶然、誘ってくれたの。志桜を驚かせようとして内緒にしちゃった」
「そうだったのね」
それから、愛奈は軽く楓を振り返る。
「でも来てよかった! 志桜の大切な婚約者、楓さんとも仲良くなれたし」
ほんの数分前に初めて話をしたとはとても思えない。愛奈はすっかり親しげな様子で『楓さん』と彼を呼んだ。
(さすが愛奈、コミュニケーション能力が半端じゃないわ)
「そういえば、愛奈が一緒に来たお友達は?」
志桜は付近を見回したが、それらしい子はいなかった。愛奈はおどけたように、大きく肩を落とす。
「それがね、みんな招待客の芸能人を追いかけていっちゃって……はぐれちゃったの。友達と合流できるまで、私も志桜と楓さんと一緒にいていい?」
濡れたような大きな瞳が志桜をつかまえる。上目遣いの彼女の頼みを断れる人など、まずいないだろう。
「もちろん私は構わないわ。楓さんも大丈夫ですか?」
やや強引な了承の取り方をしたのは、彼が嫌がるはずないと思ったからだ。
「君がいいのなら」
(やっぱり!)
「愛奈、飲みものは? なにか取ってこようか?」
「友達が偶然、誘ってくれたの。志桜を驚かせようとして内緒にしちゃった」
「そうだったのね」
それから、愛奈は軽く楓を振り返る。
「でも来てよかった! 志桜の大切な婚約者、楓さんとも仲良くなれたし」
ほんの数分前に初めて話をしたとはとても思えない。愛奈はすっかり親しげな様子で『楓さん』と彼を呼んだ。
(さすが愛奈、コミュニケーション能力が半端じゃないわ)
「そういえば、愛奈が一緒に来たお友達は?」
志桜は付近を見回したが、それらしい子はいなかった。愛奈はおどけたように、大きく肩を落とす。
「それがね、みんな招待客の芸能人を追いかけていっちゃって……はぐれちゃったの。友達と合流できるまで、私も志桜と楓さんと一緒にいていい?」
濡れたような大きな瞳が志桜をつかまえる。上目遣いの彼女の頼みを断れる人など、まずいないだろう。
「もちろん私は構わないわ。楓さんも大丈夫ですか?」
やや強引な了承の取り方をしたのは、彼が嫌がるはずないと思ったからだ。
「君がいいのなら」
(やっぱり!)
「愛奈、飲みものは? なにか取ってこようか?」



