今日の会場は、ここ六本木から少し移動した日比谷の外資系ラグジュアリーホテル。最上階のバンケットルームはガラス張りになっており、きらびやかな夜景が楽しめると評判だった。
会場に足を踏み入れた志桜は、あまりの華々しさに目を白黒させてしまう。過去に出席した経験のある旧家の懇親会は老紳士とマダムが中心で、お上品で静かな雰囲気だったから。
(さすがは人気ファッションブランドのパーティー。私の知っているパーティーとはまったく別物だわ)
まず出席者の数が桁違いだし、芸能人と思しき人物もちらほら。
自分など、完璧に場違いな気がして無意識に背筋が丸まる。
(おまけに隣にいるのが彼なんだもの)
楓はこの場の誰より人目を惹きつけていた。女性だけではなく男性までも、すれ違う彼をチラチラと気にしている。
「とりあえず、招待してくれたメイホリックの社長にあいさつをしてもいいか。君も一緒に」
「はい」
うなずいたものの、志桜の頭にポンとひとつの疑問が浮かぶ。
(私、なんて自己紹介すべきなのかしら。婚約破棄予定の婚約者ですって言うわけにはいかないわよね)
会場に足を踏み入れた志桜は、あまりの華々しさに目を白黒させてしまう。過去に出席した経験のある旧家の懇親会は老紳士とマダムが中心で、お上品で静かな雰囲気だったから。
(さすがは人気ファッションブランドのパーティー。私の知っているパーティーとはまったく別物だわ)
まず出席者の数が桁違いだし、芸能人と思しき人物もちらほら。
自分など、完璧に場違いな気がして無意識に背筋が丸まる。
(おまけに隣にいるのが彼なんだもの)
楓はこの場の誰より人目を惹きつけていた。女性だけではなく男性までも、すれ違う彼をチラチラと気にしている。
「とりあえず、招待してくれたメイホリックの社長にあいさつをしてもいいか。君も一緒に」
「はい」
うなずいたものの、志桜の頭にポンとひとつの疑問が浮かぶ。
(私、なんて自己紹介すべきなのかしら。婚約破棄予定の婚約者ですって言うわけにはいかないわよね)



