「パーティーのときも先日の打ち合わせでも、楓さんは私に代わって反論してくれました。楓さんだけじゃなくて、結城さんも」
ふたりがかばってくれてすごく嬉しかった。と同時に、自分が情けなくもなった。
「本当は私が自分で言わなきゃいけない場面でした。これからは、誤解されない努力を、誰に対しても自分の思いをきちんと伝えるようにしたいと思いました」
楓や蘭のように、わかってくれる優しい人もいる。でも、それでは自分の世界は狭いままだ。変わりたいと、初めて本気で思った。
(自分を成長させるために、私は過去と、それから愛奈に向き合わないといけない)
長く見て見ぬふりを続けてきただけで、本当は自分でもわかっていたはずだ。志桜がずっと、一番、反論を我慢してきた相手は……愛奈だった。
『え? そんなつもりじゃないよ。私はただ、志桜のためを思って』
『大丈夫よ。ほかのみんながどう思っても、私だけは志桜を信じるから』
『私たち、一番の友達でしょう』
イトコで幼なじみ、自分をわかってくれる友人。そんな彼女を失うのが怖くて、いくつもの言葉をのみ込んできた。
感情のままで、まとまりのない志桜の話を楓は黙って聞いてくれた。
「……愛奈に嫌われたくなかった」
ふたりがかばってくれてすごく嬉しかった。と同時に、自分が情けなくもなった。
「本当は私が自分で言わなきゃいけない場面でした。これからは、誤解されない努力を、誰に対しても自分の思いをきちんと伝えるようにしたいと思いました」
楓や蘭のように、わかってくれる優しい人もいる。でも、それでは自分の世界は狭いままだ。変わりたいと、初めて本気で思った。
(自分を成長させるために、私は過去と、それから愛奈に向き合わないといけない)
長く見て見ぬふりを続けてきただけで、本当は自分でもわかっていたはずだ。志桜がずっと、一番、反論を我慢してきた相手は……愛奈だった。
『え? そんなつもりじゃないよ。私はただ、志桜のためを思って』
『大丈夫よ。ほかのみんながどう思っても、私だけは志桜を信じるから』
『私たち、一番の友達でしょう』
イトコで幼なじみ、自分をわかってくれる友人。そんな彼女を失うのが怖くて、いくつもの言葉をのみ込んできた。
感情のままで、まとまりのない志桜の話を楓は黙って聞いてくれた。
「……愛奈に嫌われたくなかった」



