志桜をかばう楓の発言を受けて、これまで黙って聞いているだけだった蘭も口を開く。
「あの~。そもそも、この資料のミスも神室さんじゃないと思うんですよね」
蘭は資料を指さしながら、そう思う根拠を話した。
「ほら、ここ! ミスがあったここの数字、下四桁が私の誕生日なんです。私が神室さんと一緒に最終チェックをした時点では絶対に間違えていなかったはず!」
彼女の発言を聞いた愛奈が、ぴくりと眉を動かす。
この資料、志桜と愛奈が最終チェックをした状態で愛奈に渡し、彼女が広報部としての情報を足してこちらに戻したのだ。だから、愛奈は自分が疑われたと思って気を悪くしたのだろう。蘭と愛奈の間にピリリとした不穏な空気が流れる。
「だ、誰のミスでも我が社のミスには違いありません。本当に申し訳ございませんでした」
この場で犯人探しを始めるわけにもいかない。志桜はもうこの話を終えようとして、楓と雄大に頭をさげた。
「資料のミス、僕もしょっちゅうやらかします。大事になる前に気づけたなら、結果オーライですよ!」
よく気のつく雄大が志桜の思いを汲み取り、明るくこの場をおさめてくれた。
楓たちを見送り、愛奈と別れて、企画部に戻る途中で志桜は蘭に声をかける。
「あの~。そもそも、この資料のミスも神室さんじゃないと思うんですよね」
蘭は資料を指さしながら、そう思う根拠を話した。
「ほら、ここ! ミスがあったここの数字、下四桁が私の誕生日なんです。私が神室さんと一緒に最終チェックをした時点では絶対に間違えていなかったはず!」
彼女の発言を聞いた愛奈が、ぴくりと眉を動かす。
この資料、志桜と愛奈が最終チェックをした状態で愛奈に渡し、彼女が広報部としての情報を足してこちらに戻したのだ。だから、愛奈は自分が疑われたと思って気を悪くしたのだろう。蘭と愛奈の間にピリリとした不穏な空気が流れる。
「だ、誰のミスでも我が社のミスには違いありません。本当に申し訳ございませんでした」
この場で犯人探しを始めるわけにもいかない。志桜はもうこの話を終えようとして、楓と雄大に頭をさげた。
「資料のミス、僕もしょっちゅうやらかします。大事になる前に気づけたなら、結果オーライですよ!」
よく気のつく雄大が志桜の思いを汲み取り、明るくこの場をおさめてくれた。
楓たちを見送り、愛奈と別れて、企画部に戻る途中で志桜は蘭に声をかける。



