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「レイナ様、ごきげんよう」




「あら、ルーシェ様!ごきげんよう、今日は来てくれて本当にありがとう」



「こちらこそ、招待してくださってありがとうございます」





舞踏会が始まり初めに挨拶してきたのはルーシェ=エリアナ=リアラーズ公爵令嬢だ。





レイナの一番の友達である。






「今日も、お二人は仲睦まじいわね」





「そう言ってもらえると嬉しいわ。お互い16歳になったら結婚するつもりなのよ、ね?」



「そうだね、レイナ。本当に楽しみだよ」







「ねえルシアン様、ちょっと良いかしら?」




「どうかしましたか、ルーシェ嬢?」






ルーシェは二人きりになると、ある手紙を差し出した。



「…あの、私の家にこんな手紙が届いていて…」




一見、ただの白い封筒で、宛名にはルシアンの名前が書かれている。