ーーーーーーーーーーーーーーーーー
セリナの家では、夫であるアルデンが夕食の仕込みをしていた。
「アルデン、ただいま」
セリナは背後から声をかけた。
「おぉ、セリナか。今日は新鮮な野菜が入ったから、定食にサラダをつけようか…って、その子は誰だい?」
「この子が、道端で佇んでてね。聞いてみたら行くあてがないみたいだから、看板娘としてここにいてもらおうと思ってね」
「あれ、母さん」
そう顔を出したのは、セリナとアルデンの息子のリアン。
今年で12歳になる。
「リアン、今日からこの子があんたの妹よ。リュナ、こっちはあたしたちの息子のリアンよ。無愛想だけど仲良くしてやってね」
「「……」」
「リアン、なんか言ってやりなよ。そんなだから友達ができないんだよあんたは」
「うるさい。友達くらいいるし。こいつとも仲良くやるよ」
「えっと、よろしく…ね」
「ああ」
そう呟くとリアンは自分の部屋に帰って行った。



