転生したら同じ家の王女だったので、復讐を決意しました。

「ええ、ほんとに。でも、ルシアン様もバカよね。長く付き合ってきた婚約者より、ほぼ初対面の女が渡してきた写真の方を信じるんだから!」



「そうね、所詮その程度だからいいのよ。仕事はできるみたいだから、くらしは快適よ?」



「レイナが生きていて、この状況を見て欲しいくらいね」



「確かにそうね。どんな顔するかしらお姉様は」




「それにしても、レイナを排除するためだけに、変装して見ず知らずの男とキスするなんて、カリナ様も策士ね」



「もちろんよ、それくらいはやらないと。お姉様がルシアンに作った浮気の傷に付け入ったから、楽だったわ」



そういうことかと、リュナは納得した。




不可解なあの写真は、やはりレイナではなかったのだ。