『レイナお姉様が死んでしまったのは、私が10歳のときだったから、今から8年前ね。私はお姉様たちと一緒に舞踏会に行けなくて、早めに寝てしまったの。それでね、朝早く起きたからレイナお姉様に会いに行こうと思って、扉を叩いたの。でも、早起きのお姉様にしては、部屋から反応がなかったのね。それで入ってみたら、お姉様が短剣を自分のお腹に突き刺してて…』
リュナは自分の前世も最期に驚きつつ、ミレナに次を促した。
『きっと、舞踏会でルシアン様に婚約破棄されたのがきっかけで自死してしまったんだとカリナお姉様は言ってたの』
婚約破棄された以外は全くの嘘である。
『ねえ、それで、男の人は今どうしてるの?』
『…カリナお姉様と結婚したわ』
『…そっか』
リュナは、自分の中で憎しみが膨れ上がっていくのを感じていた。
『でも、私は許さないわ。お姉様を追い詰めたルシアン様も、そんな人と結婚したカリナお姉様も』
ミレナのその言葉を聞いて、リュナは驚いた。
リュナは自分の前世も最期に驚きつつ、ミレナに次を促した。
『きっと、舞踏会でルシアン様に婚約破棄されたのがきっかけで自死してしまったんだとカリナお姉様は言ってたの』
婚約破棄された以外は全くの嘘である。
『ねえ、それで、男の人は今どうしてるの?』
『…カリナお姉様と結婚したわ』
『…そっか』
リュナは、自分の中で憎しみが膨れ上がっていくのを感じていた。
『でも、私は許さないわ。お姉様を追い詰めたルシアン様も、そんな人と結婚したカリナお姉様も』
ミレナのその言葉を聞いて、リュナは驚いた。



