転生したら同じ家の王女だったので、復讐を決意しました。

「お姉様、どうなさったの!?ルシアン様が怒ってらしたわ!」



「カリナ…私、婚約を破棄されたのよ…」





「え、どうして!?あんなに愛し合っていたのに」





「わからないわ。ルシアンは私が不貞を働いたと思っているの」




少しの沈黙ののち、カリナはぼそっと呟いた。



「…よかったじゃないの。ルシアン様とお姉様では釣り合っていないのだから」




「カリナ…?」




レイナはいつもと違う様子のカリナに戸惑いを隠せない。





「お姉様、嵌められてくれてありがとう」




「どういうこと…?」




「私、お姉様のこと大っ嫌いだったのよね」






そう言ったカリナの顔は歪んだ笑みを浮かべていた。



「だからね、お姉様には死んでもらうわ」






そういうと、カリナはハンカチをレイナの口元に押し付けた。







レイナの意識はだんだんと薄れていった。