「「「きゃあああああ!!!」」」



な、何事っ……。

近くから黄色い声が聞こえて、思わず耳を塞ぎ、鼓膜を守った。

声が向けられた方を見ると、そこにはひとりの男子生徒がシュート練習をしていた。

……ふーん。あの人が、今坂くんね。

顔は見えないけれど、なんとなくわかった。

遠くからだし、スリーポイントシュートってやつ……?

バスケにそんなに詳しくないゆあでもわかった。



「……っ、は?」




思わずそんな情けない声が出てしまったのは……。

___スパッ。

……何度も、何度も、遠くからシュートを決めていたから。

まるで、ボールがネットに吸い込まれているようで。