アナウンスが流れ、選手がコートに立った。

その中には、もちろんエースである今坂くんもいる。

___ピッ。

……試合が、始まった。

相手はバスケに力を入れている、強豪校。

勝つことは難しいんじゃ……。

___スパッ。

そう思っていた中で、今坂くんはちゃんとシュートを決めていた。

一回だけではなく、何回も。

……ゆあ、何弱気になってんの。

ゆあはマネージャー。応援することが、ゆあの仕事だ。



「いまっ……、瀬名、頑張れーーーーーっ!!」



ゆあの出る最大の声で応援した。

そして、今坂くん……瀬名と目が合った、そんな気がした。