翌日。

ゆあはいつもより一時間早く起きていた。

その理由はもちろん、かわいくなるため。

先生にバレない程度にメイクをし、髪型もいつもより綺麗に整える。



「あれ〜?ゆあ、朝早くからどうしたの?」

「そうだよ〜。毎日五分で身支度を済ませることが日課のゆあなのに」



双子の姉・とあ姉ときあ姉が起きてきた。

ほんっと、実の姉妹なのに、なんで文句を言われなくちゃいけないんだろーね?

ムカつく!

はっ……いけない、いけない。

口が滑るところだった。

一回深呼吸をして、制服に着替える。



「いってきまーす」

「「ゆあ、いってらっしゃい〜」」