*     *     *

「___で、初めて振られたの?ゆあ」

「そうなんだよ、ろっかァ〜(泣)」



ここはろっかの家・桜井家。

猛ダッシュして、すぐにろっかの家にお邪魔して、今に至る。

別に、悲しいとかそういう感情は一切ない。

……一切。



「でも、ゆあは諦めるつもり、無いんでしょう?」

「……このゆあだよ?……アイツ、絶対に落としてやる……」



ゆあは口角を上げて、ニヤリと笑った。

これはろっかの前でしかしない顔。



「はあ……。うちのゆあはヤバイね。本当に手のかかる赤ん坊じゃない」