「なぁ、もしさ……もしよ?男が男のこと好きになったらどう思う?」
悩みに悩んだ末、
マチコは深刻そうにだっちんへと悩み相談を投げかけた。
「え?そりゃあお前……えっ、まさか?!」
だっちんは思ったことを口にしようとしたが、
マチコの顔色を伺い、
マチコがそうなのではないかと勘繰った。
「いや、違うって!俺の地元のツレがさぁ、実はそうみたいでさ」
「あーね、別にいんじゃね?」
返ってきた返事が思ったより、
あっさりしすぎていて、
聞いたのがバカみたい。
「は?いいの?」
「だって俺、そいつのこと知んねえもん!でも……そいつが身近な奴だったら引くかもね」
適当な感じの裏にはズバッと本音が混ざっており、
マチコは肩を落としていた。
予想はしていたんだろうけど、
価値観というか偏見が存在するこの世界がやるせない気持ちでいっぱいだったんだろう。
聞いたことに悔いはないが、
自分がしてやれることの少なさに胸を痛めていた。
「そうか……引くか。ま、普通は引くもんな」
「どした?」
「いや、もしよ?そいつが大切な……友達でもそう思うのかよ?」
少しだけ怒りが混ざったマチコの問いかけに、
だっちんは言葉を詰まらせながら答える。
「え?それは…………応援するかな!」
「え?」
「だって、大切な友達だろ?嫌いになんてなれんっちゃ!」
だっちんの言葉に救われたのか、
マチコは安堵し、
笑顔を見せていた。
「だよな、だっちんに聞いて良かったわ。俺、ちょっくら行ってくる!」とだっちんに告げ、
マチコは俺を探しに教室を飛び出した。


