各班には男子が1〜2人、
女子が5〜6人の計7人の班で構成されており、
2クラス合わせて合計12の班が存在した。
沖縄と親交関係が根強くあるうちの大学は沖縄出身者が各班に一人は必ずいて、
地元の広島県出身者が各班に3〜4人、
それ以外の中四国出身が2〜3人と上手い具合に構成されている。
俺の班はB班で、
落ち着いた薄っぺらいメンツとでも言っておこう。
自己主張の少ない陰気質なメンバーで構成されていた。
あだ名を決めないといけないのに、
俺以外のあだ名が一向に決まらない。
ありきたりなあだ名や自分でこう呼んでって言うのも恥ずかしいのか、
意見を全くもって述べてくれない。
これでは自分からあだ名をりょうちんと名乗り出したのがダサすぎるではないか。
居ても立っても居られず、
強制的にリーダーとなった俺はメンバーのあだ名を任命していくことで大幅に決まった。
あだ名なんて今までなかった人の方が多く、
ネーミングセンスを委ねられた俺はここが腕の見せ場。
俺以外のメンバーは全員女の子で、
可愛らしいあだ名にしてあげないと、
これからずっと呼ばれ続けるのだから責任重大だよね。
苗字が中下《なかした》だからナカシー、
名前が一華《いちか》だからイッチー、
名前を重複してマイマイ。
そして、
最後に困ったときは伝家の宝刀、
ちゃんをそっと付け足して、
くうちゃんとなっちゃん。
こんな感じであだ名が俺の直感で決定していく。
最後の一人、
何てあだ名がいいだろうか。
よし、
俺のセンスにどーんとお任せあれ。
「羊《ひつじ》ちゃん!」


