ーホッ

視聴覚室に安堵が広がる。

「いやぁ、びっくりしましたねぇ」

晴の人間の中でもデ、、、ふくよかな体型の教務が言った。

けれどそんな中、1人考え込むように理事長が言った。

「彼女は、、、誰だ、、?咲賀でもないし、綾瀬でもないし、、女子生徒、、。あまり聞いたことない声、、翠嵐か、?でも転校してきたばかりだし、それに、あんな声、高かったか、、?」

「理事長?」

「あぁ、、なんでもない」

「にしても、探し物ってなんでしょうね?」

「さぁ、、、」

そこで話は終わってしまった。

「では各自、自分の担当に戻るように」

「あっ、次移動教室なのでお先失礼します!」

若い女性教師がそう言い、ボタンを押して、扉の奥に進むと、他の教師たちも続いて帰っていった。

扉の奥には2人通れるくらいの通路があり、そこを真っ直ぐ行くと、階段がある。

階段を降りると、理事長室にある、教師たちしかしらない扉から次々と教師が出てきた。

「では、各自頑張りましょう」

そう言って笑顔で担当に戻る教師たち。

そうして、理事長室には理事長だけが残った。


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