「Ａ組は特に何も問題なく、雨の人間らしき人も見当たりません」

「監視カメラで確認したのですが、これといって怪しい人物はいなく、強いて言うならただの一般人がうるさいことですね」

「晴の人間は規則を守って過ごしています。やはり、雨の人間より晴の人間の方が優れていて、優位に立つべき存在だと自負しています」

これと言ってなんともない情報を次々と報告する教師たち。

「ところで、理事長。作戦が変わったというのは、、、」

「あぁ。政府からの連絡があった。雨の人間はもう数少なく、数えられる程度しかいないらしい。そうとなれば、不良品のE組にちゃんとした教育係をつけるべきではないか、と考えた」

おぉ、、！と、歓喜の声が上がる。

「教育係というのはー、、、」

「リゼ様だ」

「えぇっ！？」

どよっ、と、驚きの声が入り混じる。