わざと足音をたてて視聴覚室の奥へ進んでいく。

ピリッとした緊張感が壁越しに伝わる。

肌がビリビリする、、、。

「あれ?ないなぁ、、、、」

物を探しているふうに、だけど、この部屋の異変を探す。

ホッとした空気感がこの部屋に滲む。

たしか、こっちだから、、、このあたりかなぁ。

なんとなくで、探してみる。

あ、これ、、、。

視聴覚室に置いてある、小さな透明なガラスがついている棚の中は、何かの賞状やメダルが入っている。

その中の一つに迷わず手を伸ばした。

この賞状についている印、、、。この学校に関わる一族にこんな印、なかったはず。

巫女だからか色んな晴の人間の情報が入ってくる。だからか、他の人よりも詳しい情報をたくさん持っている。

目立たない端に置いてあって、それを取ると、暗証番号入力用の手のひらサイズの機械があった。

これ、、、。

あいにくだけど、番号はわからない。