なんとかして自我を保つ。

ハッとした。

まさか、、、これ、、、雨の人間の弱点。雷、、?

雨の人間はほどよく雨を降らせようとしているけど、雷などが鳴ってしまえばそれは不可能。被害がたくさん出る。

雷は雨の人間の体にも通用する。

私は巫女なだけあって体も丈夫で、心臓にある1センチ程度の雨の核を一突きしなければ死ぬことはできない。

あー、、、。なるほど。

こうやって雨の人間を見つけてたのか。

先生を見ると詮索するような目でじっとこちらを見ていた。

まずい。

「だ、大丈夫、、、?」

黒い漆黒の艶のある髪。二重で切れ長の目に、長いまつ毛。スッと通った顔立ちからは心配の色を感じる。

神城類。

この人とは初めて話したかも。そもそもこの人話してないし。

よくやったと言いたい。その言葉を待ってたんだよ。

「いたたたたた、、、、。す、すみません、机の角に足ぶつけちゃって、、」

少し笑いながらドジな少女を演じる。
とにかく誤魔化せ。なんでもいいから。