楽しい。
久しぶりかもしれない。遙葉おねぇちゃんが亡くなった以来だ。

でも私は雨の人間だ。離れなければいけない。

晴の人間の人たちと一緒にいていい存在じゃない。

そのとき、私の視界に影が落ちた。

「え、？」

上を向くとー

「右京、くん」

鼻と鼻が触れそうな距離に右京の顔。

バッと離れる。

いや、近くない、、、、？

毎回毎回。な、なんなの。この人。

「ど、どうしました？」

動揺で声がうわずる。

「、、、、、」

無視？なに、なんでこんなことしてんの？ど、どうしたの、この人。

「お、おい、右京！離れろよ！」

練斗が止めに入った。ありがたい。

「んー、、、なんか、、、見覚えが、、、いや、そんなわけないか、、？」

ぶつぶつ呟いている右京の言葉はとても小さくて私でも聞こえない。

何を言ってるの、、？

というかいつも気配なさすぎ！存在の薄さピカイチとも言うけど。