もうどれくらいそうしていたか分からない。

落ち着いた右京が少し赤らめた顔で言った。

「ごめん、、」

「ふぇっ、、!?え、、あ、、だ、大丈夫ですよ!な、泣きたいときだってありますし!」

私は特にないけど。

目を伏せて右京が言った。

「ね、、、ありがと」

え。

小さくぼそっと。でも確実に聞き取れるくらいの声量で。
び、、、っくりした、、、。

心の底からのお礼に戸惑ってしまう。

この人が言うこと、なーんか薄っぺらくて信じがたかったんだよね。

私が言うのもなんだけど心がこもっていないというか、、、。

「きょ、教室戻ります、、?」

「、、、うん」

戻る時も何も言うことはなく。ただ無言で戻る。

それがなぜかは分からないけど、少し、心地良かった。

、、、、なんて、言えないけど。