俺はもう6年いるけど、それ以上に長くいるやつだっている。

学校も楽しくないどころか監視カメラだらけで気持ち悪い。
先生たちの暴力や暴言に泣きそうになりながらも必死に生きる毎日。

このとき俺は悟った。


俺はどこに行っても不良品なんだと。


今ではいる意味もあるのかなんて考え始めている。

死にたい。

何度そう思ったことか。

でもここから抜け出すことはできない。

改めて絶望した。


もっと普通に生まれていたらこうならなかったのか。

なんで俺だけ、なんて言葉は言えない。

同じE組の人だって悲惨な運命を辿ってきてるのだ。

だからびっくりした。うららがきた時。
こんなに優しくされたのは初めてで。

楽しい。

死にたいと思っていたはずなのに。
いろんなことに絶望し、諦めていたはずなのに。

気がついたらうららに少し、惹かれている自分がいたんだ。