晴のうち、雨。

そんなこんなで地獄の2時間目はおわり、休み時間に入る。

「ね、ねぇ、、いつもあんな感じなんですか?先生、、」

少し怯えたような顔で右京に問いかける。

「う、うん、、まぁ、、」

かなりひどい状況に置かれていたみたいだ。

クラスの雰囲気も暗い。

「よかったらみんないります?甘いもの食べると元気出ますよ!」

個人的に好きな飴。いつもポーチに入れて持ち歩いている。

「特別にあげます!」

本当はあげたくないけど。

いろんな味がある。

「えーと、、桃、いちご、オレンジ、ぶとう、マスカット、レモン、ソーダ、プリン、メロン、、あ、あとりんごもありますよ!」

ポーチの中をさぐりながら言う。

「どれ食べます?」

「え、、いいの、?」

戸惑う右京。
いや、誰にも飴はあげたことない私がめちゃくちゃ特別に、しかも味まで選ばせてあげようとしてるのに、貰わないなんてことないよね?

「はい。ちなみに私のおすすめは桃味とマスカットです。みなさんも食べていいですよ。特別に」

じーっとポーチを見つめてくる人たち。

いや毒入ってないし。

「じゃ、私桃味もらいます」