編入の支度も済み、無駄に広い玄関に立つ。

目の前にずらりといるはずの使用人たちはもう殺された。

この様子だと歩いて向かうしかないだろう。

「さようなら」

もうたぶんここに戻ってくることもないし、どうせバレるのだから命もごくわずかと考えた方が良いだろう。

そう思いながらふと思った。


この性格どうにかなんないかな。


昔から冷たいとよく言われるこの性格。

でも実際興味のないものには話しかけることすら時間の無駄だという考えだからどうしようもないのだろうけど。

晴として過ごすのならば明るく?

殺されたくはないし、いざとなれば全力で逃げるけど、やる意味はあるだろう。

そう整理した私は天陽学園に向かった。