流石に初日から保健室は避けたい。

少し乱れた髪と熱っぽい視線。
そうなってしまっているのは仕方ない。

走ったし、なんやかんやあって動きたくもないのに。

この場の全員の顔が赤いのは気のせいじゃないだろう。

私も一応美男美女から生まれてるから顔も相当整っている。

そもそも美男美女の子供の顔が整っていないはずないし。

演じなければいけないのは無自覚で鈍感で正義感の強い、、心優しい少女だ。

「ちょっと疲れてるだけです、、、。平気なので!」

髪の毛を整えて言う。

「あ、先生きた」

千夜が言うと共にそそくさと席についた全員。

先生は怖いんだね。

「今から授業を始めます」

2時間目は気の強そうな女の先生。

「誰か号令かけてー」

呼びかけている先生に疑問がわく。

当番とかいないの?

みんなきまづそうに下を向いている。

「はぁ、、。号令しないと授業始められないんだけど!誰か早く言ってくれない!?」

責めるように怒鳴る先生。