さっきの諦めんな発言で練斗は私に惚れたわけじゃない。

ただ好意を持ち始めてはいる段階だろうか。

「本当にごめんなさい。もうしないので、これからも仲良くしてくれると嬉しいです」

「、、、うん」

千夜がこたえた。

「いや、俺らもごめん。ただ呟いてただけなのに」

「呟いたなんて、、優しいですね、
『右京』」

「え、、今、名前で、、」

「さぁ、どうでしょう」

にこっとなんでもなかったかのように笑う。
ここでも好意を稼いでいかないと。
味方になってもらうには。

「これからもよろしくお願いします」

小さくお辞儀をした。

「でも。なんでも信用してはいけませんよ」

彼らに少し警告。
いくら信用できる人がこの学校にもしもできたとしても全てを信用してはいけない。

それは私がよく分かっていること。