こうなる予定じゃなかった。
教室へ戻る足取りがとても重い。

なんでこんなことに、、。

理由を考える暇もなくあっという間に教室についた。

「みなさん、ごめんなさいっ、、」

心のこもっていない返事だけを紡ぐ。

「あの話は嘘です。楽しくて、、つい言ってしまって、、ごめんなさい!!」

こんなこと思ってないけど。
こんなふうになってしまったのなら仕方がない。

種をまいたのは私だからな、、。

「そ、そっか、、」

安堵したような、それでいて疑いの目。
他人事のように思いながら話す。

「私、とんでもないことをした。みんなもそうだとは限らないと分かっていたのに」

あの環境で育ったからか、人の感情には敏感になった。