「こんな中諦めてたら何になると言うんです?私は決して諦めないといったはずです」

あからかに混乱してる顔。
そりゃあそうか。

こんなに理解不能なこと言われて。
私だって両親のこととか言う予定はなかった。
気づいたら口走ってた。

「、、、すみません。私らしくありませんでした」

取り乱した。まずいまずい。
1日目にバレるとか勘弁してよ。

「え、、えっと。あの話は全部嘘なのか?」

「はい、嘘です。わざとやりました」

「そう、か」

こんなすぐに信じるなんて、、。素直な人。

「ごめんなさい。では、私はこれでー、、」

「ま、待ってくれ、、」

これまた足早に退散しようとしたら手を掴まれた。

「え、っと」

「こ、これから、よろしく!」

まさかの言葉にしばしフリーズ。けれど、

「えぇ、よろしくお願いしますね!」

にこやかに笑うのだった。