「でも!」と、言葉を続ける。

「みんなといるときは、、っ楽しかったんです。だからか、みんなが辛い過去を持っているのに、自慢するように言っちゃってっ、」

「は、、、、」

「私に親はいないし、学校にも行ったことないです」

「言ってる事がよく分からなー、、」

ぐいっと練斗の腕を引っ張り顔を近づけて耳にささやいた。

「練斗」

「、、、っ」

練斗の顔が赤く染まる。

ここからが勝負だ。
突き放すか惚れさせるか。
突き放したら私の味方にはなってくれない。

であればー、、

「諦めないでください」

私は惚れさせるをとる。