コツ、、コツッ、、。

授業だからか誰もいない廊下に私の足音が響く。

ここにもいない。
部屋1つ1つ確認しながら走る。

するとー、、

長身のスラリとした、いわゆる細マッチョ体系。サラリと風に靡く金髪。
悪そうな目つきからは焦りを感じる。


いた。


「れ、練斗くん!!」

ハァハァと全然疲れているわけではないが肩を上下に動かす。

いかにも走って追いかけてきました感をさりげなく出す。

「なに」

「その、、ごめんなさい!私っ、無神経なこと言った、、」

今こんなこと言ってもうざがられるだけ。
だからこそ今言う。

「別に、、」

「ごめんね、練斗くん」

「いいって」

「ごめん。ごめんなさい」

「だから!いいってー、、!」

「私、ひどいんです。なんで私までE組に入らなきゃいけないのか分からなくて」

「え、、?」