もうダメかと全員が諦めそうになったときにきたのは彼女だった。

驚いた。

この担任に、学校に対してこうも言える人がいるのかと。

最初はこの学校のことを知らないからだと思ったけど、そんなことはなさそうだった。

彼女についての謎は深まるばかり。

なんだろ。なんていうか、晴の人間らしくない。なんか、未知の生き物に会っているみたいな。


実は雨の人間とかじゃない?


なんとなく思ったことだけどすぐに、いや違うか、失礼だし。と、1人で納得する。

なんか既視感というか、拭えない何かがある気がする。

彼女の姿が何かと重なるような。
その何かは分からないけど。

ってそんなわけないか!
明るくていい子だし、晴の人間だよな!

そう思いながらもこの焦燥感を拭うことはできなかった。