「新しくE組に入ることになりました！これからよろしくお願いしますね」

息が止まりそう。

美の暴力とはこのことを言うのだと知った。

でもそれと同時に疑問。
なんでE組に入った？

「お前分かってるのか？ここはE組だぞ」

そんな俺の心の声を代弁するかのように練斗が言った。

でもそんな彼女は気にすることもなく、

「えぇ、知っています」

笑いながら言った。

「お前も不良品か」

練斗が諦めたような声色で言った。
このクラスにくるってことはそうなるよね。

「気の毒だね」

俺も一応声をかけておく。

だが彼女はやっぱり。
「ふっ、、。お気遣い痛み入ります。
ですがご安心を。私は決して諦めていないので」

まるで俺らを嘲笑うかように言ったのだ。