「さん付けは、、」

「呼び捨て」

「さん付け、、」

「呼び捨て」

「さん付けの方が、、」

「呼び捨て」

さん付けというたびに千夜に遮られる。

「せ、せめてっ、、君付けに、、。あのっ、男の子とあんまり喋ったことなくて、、」

さん付けは仕方ないとして、呼び捨てだけは、、。
一線引けなくなる、、!!

「んー、、まぁいいよ」

勝ち取った。

「ありがとうございます!千夜くん!」

「、、敬語もやめなよ」

「いや、それだけは、、」

というか、私、今まで敬語なしで話したこと赤子のときしかない。
もう立場上癖になってしまった。

「癖で、、敬語じゃないと話しにくいんですよね」

タメ口で話した人なんてほぼいない。

そもそもあんま喋らないし。

「ごめんなさい、、」

申し訳なさそう感満載で言う。
同情がしやすくなるように。

「、、別にいいけど」

この人意外とツンデレ属性、?
そっけないけどその後ろに優しさがある気がする。

「ありがとうございます」

笑いながら軽く頭を下げる。

「〜〜っ!!だから!いいってば!」

やっぱこの人ツンデレ属性かも。
顔が赤い。

天然でも鈍感でもないし、熱?とはならない。たぶん私に好意を抱き始めているだろう。

好かれても私どうもできないんだけどな。

思いもしない事態に頭を抱えた。