「えっと、たぶん、先生こないと思う、、」

前の席に座っている右京が教えてくれた。
この男。なにかと気が使えていいな。

このクラスの人たちは腐っても顔面偏差値高いからなぁ、、。
モテたりしないのかな。

「せ、先生は、、ああなると、たぶん、、」

悲痛そうなら顔を歪ませて話したのはやんちゃそうな前髪をあげた、可愛い系統の顔の、、叶伊夏目(かない なつめ)。

「そっか、、。ごめんね、みんな。私が怒らせたばっかりに、、」

私が怒らせたというより勝手に怒ったの方が正しい気もしないけど。

「い、いや、全然!そもそも、先生がいなくなってくれて安心というか、、、」

だんだん声が小さくなっていった夏目。

まぁ、虐待みたいなこと受けてたらそれはそうなるしね。

「みんなのことは、なんて呼べばいいかな?」

正直さん付けがありがたいんだけど。

E組の人たちと私の間で一線引いておかないと、何かあったときに面倒になる。