もしかして、このクラスの人たち、過去になにかあった?

それぞれがなにかを背負っているような、そんな瞳をしている。

別に私が知るよしもないけど。

私も、ただ同情されるだけなら鬱陶しいしやめてほしいから、聞かない。

何があったかなんて。

人のあれこれに首を突っ込むほど私は暇じゃないし、聞いたところで何になるのだろう。

『大丈夫だよ!私が一緒にいる!』とか言えるほど善人じゃない。

そもそも人の光になりたいわけじゃない。
晴の光になんて、、悪いけど全く持ってないりたくない。

巫女をやっているけども、、。

「いいんですか!?ありがとうございます!」

「クラスの人たちが優しい人たちでよかった」と、安堵するふりをしながら小さめな声で、大袈裟に言う。

椅子を引いて座り、肘を立てて顔に手を添えた。

「あれ、、もう授業始まってるはずですよね?先生こないんですか?」

いつまでたってもこない先生に感謝しつつも思ってもない言葉を紡ぐ。