「っ!!」

ハァハァと荒い息遣いで起きる。

あれは、やっぱり夢、、、、。

冷や汗が体をつたって気持ち悪い。

「はっ、、、はっ、、、」

伸びをして自分を落ち着かせる。

大丈夫。あれはあったとされる夢。
大丈夫。大丈夫。

そう思うと、だんだん落ち着いてきた。

胸元に手をやり、ぎゅっと握って安心させる。

立ち上がり、洗面台にあるハンドクリームに手を伸ばす。

「はぁ、、、」

シャボン玉の香りで遙葉おねぇちゃんがずっと使ってたハンドクリーム。

亡くなった今でも遙葉おねぇちゃんをなるべく感じようとしている私は遙葉おねぇちゃんに依存してしまっていたのかどうか分からないけど、唯一の私の理解者だったことは確かだ。