「悲しいよね。私もすごい悲しかった。でもやっぱり私はこの運命を辿らなきゃいけない。この痛みも経験して、筋をたどって」

そう言ってそっと離れた。

「なんで、っ晴の人間は、、、、っ」

後ろで声がした。



「みんな、みんな、うばっていっちゃうの!?」



バッと振り返ると、私は私をじっと見据えていた。

「ッ、、、、」

何も言えない。私は私に何もしてあげられない。

でもいい。

グッと手を握りしめて笑った。

「なんでだろうね」