場面が変わった。

私が泣いている。真っ黒な服を着て。


ー遙葉おねぇちゃんのお葬式だ


「うわぁぁぁん!!はるよおねぇちゃぁん!おいてかないでっ、、、、」

涙でグシャグシャに濡れた顔。
精神体のような状態の私は夢の中の私に近づいた。

これは夢、、、?

夢だと分かっていてもその夢を見なきゃいけないのはすごく怖い。

目を覚まそうとしても起きれないのが不思議だ。

すっと手を出して、涙を拭う。


「大丈夫」


もうちょっとで片付くから。

こうやって苦しむのもあとちょっとだから。

あとは私に任せて。


でも、手はすり抜けるばかりで。

夢の中の私の涙は止まらない。

「あーあ、、、、こんな泣いてたんだ、私」

これから泣かなくなったけど、ネックレスを見つけた時は涙腺が緩みまくってしまっていた。