それは昔の夢だった。


「ね、はるよおねぇちゃん!なんでわたしはみこ?なの?」

夢の中の私が言った。

呂律が全然回っていない。どれほど前のことなのだろう。

「うらら様は特別な力を持って生まれたのですよ」

「トクベツ?それってすごいの?」

特別が何か分からないなんて、、、、その特別は私にとって足枷としかならなかったんだけど。

「はい!うらら様にしかない力です!将来その力を持ってみんなを救ってくださいね!」

「みんなを、、、すくう?わたしが?どうやって?」

「うらら様ならいつか分かりますよ。私はうらら様の遙葉おねぇちゃんですからね。その私が言ってるのだから、いつかを待ってくださいね!」

「いつかを?いつか、、、、いつくるんだろう、、、!」

ワクワクしていた。みんなを救えると思うと嬉しかったんだな。