冷たい風が私たちを吹き抜ける。


、、、状況が、きつい、、、、。


別に私、聞き上手でも話上手でもないし、何もできない。

どうしようと思っても、もう遅い。


「俺さ、自業自得っちゃそうなんだけど、周りに対してのあたりが強くて、もちろん宮堂茜にも。、、、、照明器具が緩んでたんだ。普通緩むことはないはずなのに」

あー、、、この流れは、、、。


「、、、、真っ先に俺が疑われた」


「そっ、、、いや、なんでもない」


つい同情しかけるとこだった。こんな同情してる暇なにのに。


「当たり前だよね。俺の性格上。でもやってない。完全な冤罪をかけられた」


冤罪、、、、ねぇ、、、。
目的は、、、、いや、私が関わることではない。

「宮堂茜は当然の大怪我。死ぬ一歩寸前のところで一命を取り留めた。でも冤罪かけられて、何もしてないのに謝らされて。それで警察も信じてんだよ?この世の人たちほんとバカじゃない?」

価値観が私と似ている。

なんとなく思った。

この世界に対しても、人に対しても。