晴のうち、雨。

「わかりました。でももし質問された時は?」

「人のプライバシーを侵害することになるから言えないって言っとけばいんじゃない?」

「なるほど?」

用意周到、か、、。
その方が私も安心なんだけどさ。

そのときー

「、、、、ありがと」

千夜から小さな言葉が漏れ出た。


「え?」


「だ、だからっ!ありがとって言ってんの!もう一回言わせないでよ!」

ツンデレのデレからツンデレのツンですか、、、、。


「ふふっ、、、そう、、ですか、、、」


声が震える。
口を手で覆い、笑うのを我慢する。

演じる。笑って千夜のツンデレを引き出すんだ。そうすると、いつのまにか千夜もホッとするような空気が生み出せる。

そうすれば私の味方にもなってもらいやすくなる。


、、、、今更だけど、私のやってることってなんの関係もないE組の人たちを巻き込んじゃってることになるんだよね。

目を伏せて思う。


ごめんね、でも、こうしないと、私の未来の道はなくなるの。