涙、滴り落ちるまで〜宝石の悲劇と再生〜

綾たちは怯えている。僕は綾たちに近付く。そして、三つの玉を取り出してジャグリングを始めた。四人の強張った表情が少しずつ消えていく。

「ここがどこなのか、詳しく説明してる暇はない。でも僕たちが守るから、ここで待っていてほしい」

四人はゆっくりと頷いた。僕は紫乃たちの方を向いた。紫乃、菫、静瑠はそれぞれ武器を手にしている。僕も刀を呪術で作った。

「ここ、薄暗いけどよく見たら岩場とかあるし戦えるな!」

静瑠がそう言い、勢いよく走り出す。僕たちが止まる間もなく、静瑠は悪霊に向かって刀を振り下ろした。悪霊の姿が消えていく。静瑠は、岩場を軽やかに飛び回りながら悪霊と戦っていく。

「……僕たちも行こう」

僕たちも走り出した。悪霊が手を伸ばしてくる。僕は素早く刀を振り、悪霊を切った。悪霊がブレスレットの中に吸い込まれていく。

一体倒せばまた別の悪霊が僕に襲い掛かろうとする。刀を何度も振るう。紫乃や静瑠や菫と助け合いながら戦うものの、悪霊は増えていくばかりだ。