言葉を失っているリーゼに、カミルはなんの躊躇いもなく言い放った。
「イルメラは俺の花嫁候補としてこの城に滞在する。そして、リーゼ。お前には大公国に帰ってもらう」
「えっ? どうして? 生贄花嫁の儀式はどうするんですか!?」
「他にブラックオパールの瞳の娘が見つかったのだ。その娘を生贄花嫁とすることにした」
「そんな! その子がかわいそうです! 私が生贄花嫁になりますから!」
「もういいんだ。お前の役目は終わった。それにイルメラが俺の花嫁になった場合、ケンプテン大公国の継承者がいなくなる。そこでお前は、大公国に帰ってフリッツと結婚することになった」
「そんな! 何も聞いてません!」
「お前が何も聞いてなくとも、俺とお前の父親の大公で話し合って決めてきた。俺が急遽ケンプテン大公国に行ったのもこのためだ。大人しく大公国に帰れ」
「そんなこと急に言われても……それに私はブラックオパールの瞳を持って生まれた呪われし子。公女としてすでに抹消されています。継承権など持っていません!」
「それがね、リーゼ。本当はこの話は知らない方がいいんでしょうけど、話さないわけにはいかなくなってしまったわね」
イルメラが首を横に振りながら言う。
「なんのこと? イルメラ」
「かわいそうなリーゼ。貴女は本当は、最初からブラックオパールの瞳になんて生まれていなかったのよ」
「なんですって!?」
目の前が真っ暗になる。
「貴女が大公国に帰ってフリッツと結婚できるようにと、泣きながらお母様がみんなに真実を話してくれたの」
「真実?」
「貴女の出産時、貴女のお母様は危篤状態に陥って大混乱になった。その時、召使長だったマルゴットが誤って貴女の左目にマルゴットの私物の薬品をかけてしまったの。そして貴女の瞳はブラックオパールの瞳になってしまった」
「う……そ……」
「イルメラは俺の花嫁候補としてこの城に滞在する。そして、リーゼ。お前には大公国に帰ってもらう」
「えっ? どうして? 生贄花嫁の儀式はどうするんですか!?」
「他にブラックオパールの瞳の娘が見つかったのだ。その娘を生贄花嫁とすることにした」
「そんな! その子がかわいそうです! 私が生贄花嫁になりますから!」
「もういいんだ。お前の役目は終わった。それにイルメラが俺の花嫁になった場合、ケンプテン大公国の継承者がいなくなる。そこでお前は、大公国に帰ってフリッツと結婚することになった」
「そんな! 何も聞いてません!」
「お前が何も聞いてなくとも、俺とお前の父親の大公で話し合って決めてきた。俺が急遽ケンプテン大公国に行ったのもこのためだ。大人しく大公国に帰れ」
「そんなこと急に言われても……それに私はブラックオパールの瞳を持って生まれた呪われし子。公女としてすでに抹消されています。継承権など持っていません!」
「それがね、リーゼ。本当はこの話は知らない方がいいんでしょうけど、話さないわけにはいかなくなってしまったわね」
イルメラが首を横に振りながら言う。
「なんのこと? イルメラ」
「かわいそうなリーゼ。貴女は本当は、最初からブラックオパールの瞳になんて生まれていなかったのよ」
「なんですって!?」
目の前が真っ暗になる。
「貴女が大公国に帰ってフリッツと結婚できるようにと、泣きながらお母様がみんなに真実を話してくれたの」
「真実?」
「貴女の出産時、貴女のお母様は危篤状態に陥って大混乱になった。その時、召使長だったマルゴットが誤って貴女の左目にマルゴットの私物の薬品をかけてしまったの。そして貴女の瞳はブラックオパールの瞳になってしまった」
「う……そ……」


