「夕食までにはまだ時間がある。疲れただろうからゆっくり休め」
そう言ってカミルはリーゼの額にやさしくキスすると、ザシャと共に部屋を出ていった。
ひとり残されたリーゼはクイーンサイズの天蓋付きベッドに倒れ込んだ。
今日初めて会った美しい青い瞳の狼筋の男。
会ってからすぐに頬や額にキスされたりうしろから抱き締められたり。
きっとあの人にとってはなんでもないことだろうけれど、人と触れ合うどころか家族ともスキンシップなんてしたことないからなんだか緊張する。
カミルの体温や感触を思い出して恥ずかしくなってきたリーゼが枕に顔を埋めていると、一人の少女が声を掛けてきた。
「リーゼ様、はじめまして!」
驚いたリーゼが飛び起きるとそこには人の姿をしたメイド服の少女が立っていた。
しかしヘッドドレスをつけた頭には三角に尖ったふさふさの耳があり、スカートの後ろから出ている太い尻尾をかわいらしく揺らしている。
「カミル様からリーゼ様専属でお仕えするよう仰せつかりました、赤狐筋のラーラです。身のお世話などすべてさせて頂きますので、どうぞよろしくお願いします」
「えっ? そんな大丈夫よ! 自分のことは自分でできるわ」
「駄目です。それだと私がサボってるってカミル様に怒られちゃいます」
「そうなんだ……じゃあ、よろしくお願いします。お耳と尻尾がとってもかわいい」
「獣筋といっても種族によって様々なんですよ。私たち赤狐筋はまだご先祖様の身体的特徴が残ってるんです」
狼筋のカミルの外見は人間とほとんど変わらない。一言に獣筋と言ってもいろいろあるようだ。
「リーゼ様、よろしければお茶でも淹れましょうか?」
「ありがとう。そうだ! せっかくだから一緒にアフタヌーンティーパーティーしましょ!」
ラーラと二人でのはじめてのアフタヌーンティーパーティーはとても楽しくて、5段もあったケーキスタンドのケーキやお菓子をほとんど二人で食べてしまった。
そう言ってカミルはリーゼの額にやさしくキスすると、ザシャと共に部屋を出ていった。
ひとり残されたリーゼはクイーンサイズの天蓋付きベッドに倒れ込んだ。
今日初めて会った美しい青い瞳の狼筋の男。
会ってからすぐに頬や額にキスされたりうしろから抱き締められたり。
きっとあの人にとってはなんでもないことだろうけれど、人と触れ合うどころか家族ともスキンシップなんてしたことないからなんだか緊張する。
カミルの体温や感触を思い出して恥ずかしくなってきたリーゼが枕に顔を埋めていると、一人の少女が声を掛けてきた。
「リーゼ様、はじめまして!」
驚いたリーゼが飛び起きるとそこには人の姿をしたメイド服の少女が立っていた。
しかしヘッドドレスをつけた頭には三角に尖ったふさふさの耳があり、スカートの後ろから出ている太い尻尾をかわいらしく揺らしている。
「カミル様からリーゼ様専属でお仕えするよう仰せつかりました、赤狐筋のラーラです。身のお世話などすべてさせて頂きますので、どうぞよろしくお願いします」
「えっ? そんな大丈夫よ! 自分のことは自分でできるわ」
「駄目です。それだと私がサボってるってカミル様に怒られちゃいます」
「そうなんだ……じゃあ、よろしくお願いします。お耳と尻尾がとってもかわいい」
「獣筋といっても種族によって様々なんですよ。私たち赤狐筋はまだご先祖様の身体的特徴が残ってるんです」
狼筋のカミルの外見は人間とほとんど変わらない。一言に獣筋と言ってもいろいろあるようだ。
「リーゼ様、よろしければお茶でも淹れましょうか?」
「ありがとう。そうだ! せっかくだから一緒にアフタヌーンティーパーティーしましょ!」
ラーラと二人でのはじめてのアフタヌーンティーパーティーはとても楽しくて、5段もあったケーキスタンドのケーキやお菓子をほとんど二人で食べてしまった。


