ううっ

なみだがとまらない。

でも、

3人とも、わらってくれてるから、いいかっ!



「そうだ、あーや!」

理久くんが思いついたように言う。

「卓球、しよう?」


そうだった〜

「うん!!」


私と理央くんチーム
   vs
理久くん理佐くんチーム



よーし、どんとこい!!!


最初は、じゃんけんで勝ってこっちサーブだった。

「よし、あーやからやっていいよ!いけ〜!」

理央くんが応援してくれてる!!

がんばるぞ〜

「いきまーす!えいっ」

ポンッ

私の渾身のたまは、理久くんに普通にぽんと返されてしまった。

くやしい〜


その後もラリーがずっと続く。

「これじゃ、一生終わらないじゃんか!」

「だね〜どうしよ?」

「じゃあ先一点取ったら、勝ちね!」

お〜それならもうすぐ終わるかも!

「いいよ!」


今はあっちサーブ。

ラリーが続く。

そろそろ疲れてきた…

シュッ


もう終わらせようとしてるのか、理佐くんが強烈なスマッシュを出してきた。

え!?

間に合わない!!

手を伸ばして当たりそうになったけど…


「え」

「お」

ドタッ

隣の理央くんと足が引っかかって転んじゃった。

目の前に理央くんの薄い橙色のふわふわな髪がある。

「ごめんね!」

「いや、こちらこそ!!!」

あれ、理央くん顔赤い?

「どうしたの?顔赤いけど⋯」

「え⋯!いや⋯大丈夫⋯」

理央くんが大丈夫って言うならいいか〜


っていうか⋯


う〜
負けちゃった⋯


「負けちゃった!
でも、次は負けないからね〜!」

「受けて立つよ!」

「またやろーね!」


まだころんだままだった⋯

早く起き上がらなきゃ!

立ち上がろうとした瞬間⋯



「え?」