放課後、私は職員室へ向かった。
担任の先生が、
「おお、更紗じゃないか。
特別生徒寮、案内するな。」
「はい、お願いします!」
なんか、特別生徒寮ってもんがあるらしい。
特別生徒っていうのは、いろいろな分野でなにか一つがずば抜けていたり、いろいろなことをそつなくこなせたりと、
才能ある生徒のことらしい。
選ばれた生徒は、特別生徒寮(りゃくして特生寮)
で暮らしていくんだって。
部屋がおおっきいんだとか。
私の部屋、どんなかな〜
何階かな〜
これは偏見だけど、なんかマンションみたいになってそう。
歩いて3分ほどでついた。
「ここだぞ」
「え〜!でっか〜!」
「じゃあな」
え!もう行っちゃうの!?
なんか説明とかないのかな。
忙しいのかも。
とりあえず、渡された鍵で中に入る。
「おじゃましまーす?」
思わず疑問形になる。
この広すぎるお城みたいな西洋の家、ほんとに私が住むの!?
ってまって?
玄関に靴が置かれてあるんだけど?
嫌な予感⋯
「え、彩李ちゃん?」
男の子の声が聞こえた。
嫌な予感が確信に変わる。
「つ、椿くん⋯
どういうこと?」
「いや、僕もわかんないんだけど⋯」
困惑している椿くん。
しかし、
「あっそうか!」
思い出したように呟いた。
「どういうことなの?」
「彩李ちゃんって特生に選ばれた?」
「う、うん。」
すると納得したように頷いた椿くん。
「やっぱり。じつは、特生って、シャアハウスで過ごすんだよ!
なんか、切磋琢磨して成長していくためらしい。
で、生活費が免除されるんだ。」
「え、
えーーーーーー!!」
どうしよう、私、私!
男の子に免疫なさすぎて、
一緒に住むなんて無理ーーー!
あ、でも⋯
女の子がいたら⋯
そんな淡い期待は一瞬で破られた。
「そうだ、特待生、高1から高3までで、人数とか気にせず優秀な人が選ばれるようになってるんだけど、
今僕合わせて17人いて、
全員男子なんだよねー!」
沈黙する私。
よほど絶望的な表情をしていたのだろう。
「あ。もしかして男子苦手とかある?」
と椿くんが心配してくれてる。
そのとおりです。
苦手っていうか、免疫ないっていうか⋯
「えーと、超イケメンがたくさんいるよ!
もちろん僕を含めずね。」
いや、あなたがイケメンじゃなかったら誰がイケメンなんですか⋯
ていうか⋯
「イケメンとか、もっと嫌⋯」
「え、みーんな特生になりたがってるのに!
女子って、⋯顔しか見ないんじゃないの?
彩李ちゃんは⋯違うのかな。」
呟くと椿くんは意外そうな顔をした。
「えー顔良くてもさ、性格悪かったら台無しじゃんか!
私、椿くん顔もかっこいいとは思うけど、困ってる赤の他人だった私を助けてくれたような優しいところが一番好きだよ?
あと意外と照れるとこも!」
「え。
あ、ありがと///」
「あーまた照れてるぅー」
笑いながら真っ赤になったその頬をツンツンする。
「と、とにかく!彩李ちゃん、よろしくね!!」
「う、うん!!」
大きい声を出した椿くんにびっくりしながらも返事した。
担任の先生が、
「おお、更紗じゃないか。
特別生徒寮、案内するな。」
「はい、お願いします!」
なんか、特別生徒寮ってもんがあるらしい。
特別生徒っていうのは、いろいろな分野でなにか一つがずば抜けていたり、いろいろなことをそつなくこなせたりと、
才能ある生徒のことらしい。
選ばれた生徒は、特別生徒寮(りゃくして特生寮)
で暮らしていくんだって。
部屋がおおっきいんだとか。
私の部屋、どんなかな〜
何階かな〜
これは偏見だけど、なんかマンションみたいになってそう。
歩いて3分ほどでついた。
「ここだぞ」
「え〜!でっか〜!」
「じゃあな」
え!もう行っちゃうの!?
なんか説明とかないのかな。
忙しいのかも。
とりあえず、渡された鍵で中に入る。
「おじゃましまーす?」
思わず疑問形になる。
この広すぎるお城みたいな西洋の家、ほんとに私が住むの!?
ってまって?
玄関に靴が置かれてあるんだけど?
嫌な予感⋯
「え、彩李ちゃん?」
男の子の声が聞こえた。
嫌な予感が確信に変わる。
「つ、椿くん⋯
どういうこと?」
「いや、僕もわかんないんだけど⋯」
困惑している椿くん。
しかし、
「あっそうか!」
思い出したように呟いた。
「どういうことなの?」
「彩李ちゃんって特生に選ばれた?」
「う、うん。」
すると納得したように頷いた椿くん。
「やっぱり。じつは、特生って、シャアハウスで過ごすんだよ!
なんか、切磋琢磨して成長していくためらしい。
で、生活費が免除されるんだ。」
「え、
えーーーーーー!!」
どうしよう、私、私!
男の子に免疫なさすぎて、
一緒に住むなんて無理ーーー!
あ、でも⋯
女の子がいたら⋯
そんな淡い期待は一瞬で破られた。
「そうだ、特待生、高1から高3までで、人数とか気にせず優秀な人が選ばれるようになってるんだけど、
今僕合わせて17人いて、
全員男子なんだよねー!」
沈黙する私。
よほど絶望的な表情をしていたのだろう。
「あ。もしかして男子苦手とかある?」
と椿くんが心配してくれてる。
そのとおりです。
苦手っていうか、免疫ないっていうか⋯
「えーと、超イケメンがたくさんいるよ!
もちろん僕を含めずね。」
いや、あなたがイケメンじゃなかったら誰がイケメンなんですか⋯
ていうか⋯
「イケメンとか、もっと嫌⋯」
「え、みーんな特生になりたがってるのに!
女子って、⋯顔しか見ないんじゃないの?
彩李ちゃんは⋯違うのかな。」
呟くと椿くんは意外そうな顔をした。
「えー顔良くてもさ、性格悪かったら台無しじゃんか!
私、椿くん顔もかっこいいとは思うけど、困ってる赤の他人だった私を助けてくれたような優しいところが一番好きだよ?
あと意外と照れるとこも!」
「え。
あ、ありがと///」
「あーまた照れてるぅー」
笑いながら真っ赤になったその頬をツンツンする。
「と、とにかく!彩李ちゃん、よろしくね!!」
「う、うん!!」
大きい声を出した椿くんにびっくりしながらも返事した。


