よし!今日はよく眠れた!がんばるぞー!私は今日から,春と夏の境目という中途半端なこの時期に、私立朝島学園に転入します!

なぜかは、5日前をさかのぼる、、、、、


〜5日前〜
「おーい彩李ー
おりてこーい」

お父さんに呼ばれて急いで階段を降りる。

「はーい、いまいくー」

「おい彩李。」

「なに、お父さん」

お父さんは緊張しているような顔で言った。

「転校してくれ!」

「え、はぁーーーー!?」

な、何があった!?

「お父さん、なんで突然転校なんて言い出すの!?」

お父さんはコホンッと咳払いをして続けた。

「お前に転校してほしい学校、私立朝島学園は、勉強も運動も全国でトップクラスの学校だぞ!」

「え、転校先って、朝島学園なの!?
あの偏差値毎年70以上でしかも、運動の実技試験もあるっていう!?」

ついつい喋りすぎてしまう私。

それもそうだ、わたしは、密かに朝島学園にずっっっっっと憧れてきたからだ!!!!

「受験はするの?」

「する」

「受かるの?」

「それはわからないが⋯お前なら受かるだろ普通に考えて。」
実は、自分で言うのも何だけど、私全国模試で大体トップスリーに入ってる、ガリ勉ちゃんなんだよね。

あと、スポーツもお母さんが体操の選手だったことがあって球技から格闘技、陸上。もちろん体操までほとんどに手を出している。

だからかな?

「でも、なんで急に?」

「それは⋯実は俺、お母さんがいるアメリカに、転勤するんだ!

朝島学園は寮もあって、特別生徒になれたら、いちいちお金も払わなくて良くなる、つまりただなんだ!」

「つまり、私を寮に入れて、お金とかの問題もめんどいから気にせず、お母さんとラブラブしたいからってことで間違いない?」

「そうだそうだ!」

悪びれもせず頷くお父さん。

これでも今の仕事は、東◯大学の医学部教授です。

正直そうとは思えないくらい単純で、なんか少し子供っぽいし、お母さんのことが大好きなんだよね。

「はぁ⋯まあ、朝島学園行きたかったからいいよ。」

「やったぁぁぁぁ!ありがとな!彩李!これで母さんと二人でゆっくり過ごせるぞ!」

「や、まだ合格すると決まったわけじゃないでしょ!」


〜5日前終わり〜

まあこんな感じ!

結局朝島学園は受かって、特別生徒になれた。

特別生徒ってなのかな?

その辺はよくわかんない。

朝島学園の制服を着る。

すごく可愛いんだよ!

白いシャツに、くすみピンクとグレーのチャックネクタイ。

ダボッとした、袖と裾部分に白いラインが入っているグレーカーディガンを着て、

ネクタイと同じ柄のスカートを!って、なんか短かくない?

なにこれ!

調整できないの!?

カーディガンから少ししか見えないくらい短いスカートだったけど、なんとか不満を押さえて履く。


あとは⋯黒のウィッグを被って、黒のカラコンを入れる。

ウィッグ固いなぁ

バレたりないかな

不安かも

私の素の髪の毛は天然パーマだからクルンクルン。

切ったら広がっちゃうからずっと切ってなくて、膝の裏くらいまで伸びてる。

切るのめんどいもあるけどね〜

だから、ウィッグを被るときに大変なんだよなぁ⋯

じゃまになっちゃう。

ウィッグをつけてる理由は⋯私の髪色のせい。

パールグレーって言うのかな?

少し青みがかかった薄い灰色で、パールのようにツヤがあって光沢しているのが特徴。

これ地毛なんだよねー。

親は一応日本人!

だからこの容姿めっちゃ不思議。

こんな色だったら校則に引っかかっちゃうから⋯

染めればいい話だけど、個人的にこの色好きだから染めたくはない。

まあこんな理由で、ウィッグを付けてるというわけです!

で、カラコンも髪と同じような理由。

私の目の色は、ソフトラベンダーっていう、うーん、例えるなら、青みがかかったラベンダーにピンクや白を混ぜた色?

みたいな感じの明るくて淡く、それでいて落ち着いた雰囲気を持つ紫って感じって、お母さんは教えてくれた。

これも怪しまれるからねー

無駄に目立ってもいいことないし。




これで、よーし準備完了!!

じゃあ早速、私立朝島学園へレッツゴー!!