─── ♤ ───
これは、アジトに戻る直前の出来事。
『桃華さん、もしよければ僕、桃華さんのお手伝いをしましょうか……?』
二人きりの帰り道。
私は一歩踏み出し、後ろを振り向いて戸惑う彼女の視線を捉えた。
『お手伝い……?』
『桃華さんと蓮さんを両思いにさせる、秘密のお手伝いです。』
『えっ……そんなこと、やってくれるの……?』
彼女の瞳が大きく揺れる。
『はい。僕のことを黙っていてもらう代わりに、何かお礼をできれば、と。』
『え、でも由良くんは………』
『それに……桃華さんを見ていたら、なんだかお二人のことを応援したくなっちゃいました……!』
私はあえて年相応の少年のように、茶目っ気のある笑みを浮かべてみせた。
……警戒心を解き、私を”頼れる味方”だと認識させるために。
『そう、なの……?』
『それに………桃華さんだって、本当は蓮さんと結ばれたいんでしょう?』
『………っ、』
図星を突かれ、彼女の頬が再び火照る。
───その反応だけで十分。
この少女は、蓮さんの心さえ動けば、喜んで私の手のひらに乗ってくれる。
これは、アジトに戻る直前の出来事。
『桃華さん、もしよければ僕、桃華さんのお手伝いをしましょうか……?』
二人きりの帰り道。
私は一歩踏み出し、後ろを振り向いて戸惑う彼女の視線を捉えた。
『お手伝い……?』
『桃華さんと蓮さんを両思いにさせる、秘密のお手伝いです。』
『えっ……そんなこと、やってくれるの……?』
彼女の瞳が大きく揺れる。
『はい。僕のことを黙っていてもらう代わりに、何かお礼をできれば、と。』
『え、でも由良くんは………』
『それに……桃華さんを見ていたら、なんだかお二人のことを応援したくなっちゃいました……!』
私はあえて年相応の少年のように、茶目っ気のある笑みを浮かべてみせた。
……警戒心を解き、私を”頼れる味方”だと認識させるために。
『そう、なの……?』
『それに………桃華さんだって、本当は蓮さんと結ばれたいんでしょう?』
『………っ、』
図星を突かれ、彼女の頬が再び火照る。
───その反応だけで十分。
この少女は、蓮さんの心さえ動けば、喜んで私の手のひらに乗ってくれる。



