『じゃあ、僕たちも紘と由衣を追うから〜』


そう言って紘に続いて窓から飛び降りた凪と朔と由良。 

『はあ…マジで勘弁しろよ…』


は、


『『『「はあ!?」』』』










 


止まっていた時が動き出す。


あわてて窓の下を見ると、


そこに紘たちの姿はもうなかった。


「はあ!?」


いったい何が起こったの…?


ていうか俺たちは!?


ここにいる意味ないじゃん…











『あいつらが本気を出したらすごいからな。もしそんなことになったら本気で追跡できなくなる…ならいっそ"あの約束"を叶えてやったほうがいいのかもな…』


そんな理事長のつぶやきは俺たちの耳に入ることはなかった。












それから由衣は一週間学校に来なかった。


はやく、由衣に会いたい…


俺たち四人はそろってそう思ったのだった。



〜太晴SIDE end〜